夜散歩のススメ

【夜散歩のススメ5ヶ条 :上野タケシ】         01、心の余裕、頭の整理ために歩くべし。         02、なるべく距離を長く歩くべし。            03、昼間と違う世界を見るべし。              04、光を見て、影を見るべし。              05、少しわからない異空間を歩くべし。

2016年01月

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打ち合わせ前なのに、道を間違えて迷った。そこで偶然見つけた、街角看板建築。隅切り部分が緑色の壁が少し高く、両サイドからの部分は少し出ている。レリーフみたいな凸凹でこれだけのデザインになる。すばらしい街角建築。奇甘房という喫茶店の看板文字もステキ。(住所:東京都豊島区南池袋2丁目11−7)

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南池袋で寺の境内なのに、みんな普通に通勤通学で通っている、法明寺。そこにある安国堂の玄関。手間の崩れかかった階段、左は墓の横を駅方面に抜けられる道の階段、そこそに鎮座する建物玄関、板戸が閉まっているが夜はここに灯りがあたり、とても美しい。樹木の枝っぷりも立派だ。シャンシャイン60が見えるが、そんな池袋らしくない風景のところ。(住所:東京都豊島区南池袋3丁目18−19)

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三軒茶屋にある世田谷通りと国道246に挟まれたエリア、通称・三角地帯。ここはとても面白い。屋根があるほうの商店街の交差点。上を見上げれば、天井のパネルなんて取れていて、配線どころか屋根の下地までみえる。しかし暗くて写真には写らない。それぞれの店舗の看板文字も面白いなり。(住所:東京都世田谷区三軒茶屋2丁目 13−9近辺)

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芝浦北運河と新芝運河の交差点を芝浦アイランド方向をみる。水路の交差点は水辺が広く、高層ビル光の映り込みが美しい。右を通ってゆく東京モノレールのV字柱脚もなんだかカッコいいし、手間工事中の鉄鋼の山留板もだんだん庭園の水辺にも見えてくる。(住所:東京都港区芝浦3丁目2−29近辺)

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入谷にある快哉湯、東京銭湯どころか、おそらく日本でも珍しい、三つの入母屋屋根がある。玄関と男湯、女湯という表れか。玄関から見るその立ち姿がいい。(住所:東京都台東区下谷2丁目-17-11)

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浅草駅地下街の出口8の階段を下りた先、階段の踊り場、連絡通路みたいなところにある、立ち食いそば文殊。通り道なのか立ち食いスペースなのか、そのあいまいな領域がなんともいえない。こちらから見ると上がった階段がステージぽくもある。左にある床屋の三色サインポールもいい具合に花を添えた感じ。(住所:東京都台東区浅草1丁目1−16の向かい側)

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入谷駅近くにある民家改築のカフェ「イリヤプラスカフェ」。道路からだと木製建具面が斜めで、玄関入口部分が三角の空間になっている。上の壁は道路と並行で、アプローチとしてはいい空間ができている。町並みの間としても生きている。

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(住所:東京都台東区下谷2丁目9−10)

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新宿の京王プラザホテル四号街路空間の雑木の庭は、深谷光軌のランドスケープのデザイン。その下の地下通路にある床面のデザイン、これがなかなかいい。流れている。こういった柄のデザインって失敗することが多いが、植栽との関係や店との関係の間がとてもいい。右側奥にある滝は深谷光軌さんのよるものだから、ここもそうかなのか。床面のひび割れさえ、デザインにみえてくる。

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(住所:東京都新宿区西新宿2丁目2−1)

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吉祥寺駅南口から少しいったビルにある文化ストアー。昔はもっと店舗があったみたいだが、今は2軒ぐらいで中も寂しい。ところが表の左側は魚屋、右側の自販機が、夜は綺麗に文化ストアー通路の脇を支えている。不思議な光景でもどこか美しい。(住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目3−4)

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新しい階段もできていて、台地にあがり谷間を少し感じられる、空川暗渠。上か見る風景はバックのビル群が切り絵のように美しい。下におりるとこの暗渠道はいい、いきどまりの通りだが緑の背の高いフェンスに囲まれた、すこし異常な状態、夜歩くと不思議な緊張感があるところ。

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(住所:東京都目黒区駒場1丁目12近辺)

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JR西荻窪駅の南側にある飲屋街通り、駅側から2本目の通り「柳小路」。さらに無国籍な通りがある。多国籍料理屋がならび雰囲気も変わる。長屋の隙間に共同トイレがあったり面白い通りである。

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店前に招き猫もいた。

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反対側だが、共同トイレがある。

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何件分の共同トイレかわからないが、右側から来てここでぐるっと回る。洗面器の位置もなんかとてもいい。(住所:東京都杉並区西荻南3-11-5 近辺)

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JR西荻窪駅の南側にある、飲屋街通り、焼き鳥屋「戎(えびす)」が両側に5店舗くらいある。まるで集落みたいに浸食してる。しかも1月だと言うのに路上で飲んでいる。台湾料理という看板もいいし、左側の外壁もよく、無国籍ないい感じの通りでもある。

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(住所:東京都杉並区西荻南3-11-6 近辺)

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弥生町の台地段差の下に、ある屋台置き場基地。元締めの事務所が近くにあるのか、坂下や崖下がゴミ置き場になる原理と一緒か、ならんでいるところ。でもそれは昼間の話で、夜は出動しているのか、はたまたもうここには置いていないのわからないが、2度目も1台しか置いていなかった。ところがこの1台はペンキで塗りたくられ、ディテールが消えてなんだかとってもオブジェな感じ。崖と屋台の取り合わせとてもいい。(住所:東京都中野区弥生町1丁目1−5近辺)

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弥生町1丁目に神田川に浸食された台地がある。この中腹の細道に面白い階段がある。おそらくは個人邸のものだが、作った時期の問題か、細い道路に少し食い込んでいる。危ないから黄色い色で落ちないようにしているが、このタイプの階段はとても珍しい。

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(住所:東京都中野区弥生町1丁目3近辺)

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ここは小田急線の南新宿駅のガード下。2つの線路間の隙間からホームの光が角度がついて落ちる。美しいだけじゃない、光がトラス橋のように見える。ワンスパンしかないが美しい。(住所:東京都渋谷区代々木2丁目28−5近辺)

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吉祥寺にあるハモニカ横丁は様々な通りがある。

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01、仲見世通り
東側から一番目の通り「仲見世通り」は屋根は木製、通りはクの字に曲がる。ハモニカ横丁のイメージとちょっと違うが、ここが駅出口からは一番近い。

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02、中央通り
ここは新しいフレームと屋根が架かっている。意外と天井が高く、路地ながら解放感がある。この通りには2階席やテラス席の店がある。上から眺めてみたい。

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03、朝日通り
ここは入口付近には屋根があるが、途中から屋根がなくなり各店舗の後付テントで通路風景が構成されている。各通りを真ん中でつらぬく横道との交差点の上部風景もいい。

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04、のれん小路
ここは本当に隙間にできたような小路。人とすれ違うにのギリギリ。さらにお店が出ていたり、屋根がかぶさり、豊かな空間体験ができる。

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05、祥和会通り
この通りものれん通りに負けないくらいに狭い通りだ。よく見ると床に2本の黄色い線、ここよりでないように。でも出ているところが面白い。(住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目1−1近辺)

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表参道から竹下通りに抜け道、その途中に昨年10月できたビル「カスケード原宿」。地形的な段差にできて、中庭がある。それを半分取り囲む通路もあり、上から見るとさながら地下壺のようにみえる。黒と白色の外壁が夜はなかなかいい感じの地下壺となる。(住所:東京都渋谷区神宮前1丁目10-37) 

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高層ビルの開発でどんどん潰される、所沢旧商店街だが、隣の家がなくなることにより、その古い蔵づくりの建物の横顔がよく見えるようになる。これが実に凄い迫力だったりする。今の状況を楽しむことは時にとても重要。「すだれや玩具」(住所:埼玉県所沢市寿町22−10)

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「野老澤町造商店」(住所:埼玉県所沢市元町21-18)

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この時期夜参拝となる明治神宮。鳥居前の手水舎(ちょうずや)を裏から上の大きな樹木とセットで撮る。これくらいのスケールがこの鎮守の杜にあう。逆光の手水舎向こうの建物も綺麗にみえる。(住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1)

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普段の参拝は、日の出から日の入りまでの明治神宮。この時期、初詣がらみで夜の姿を見ることができる。ただし人が多く、なかなか絵にならない。少しいじって、人をカット。さらに上の闇がとてもいい。(住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1)

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