夜散歩のススメ

【夜散歩のススメ5ヶ条 :上野タケシ】         01、心の余裕、頭の整理ために歩くべし。         02、なるべく距離を長く歩くべし。            03、昼間と違う世界を見るべし。              04、光を見て、影を見るべし。              05、少しわからない異空間を歩くべし。

2015年10月

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桃園川暗渠緑道の脇にあった「鈴木青果店」。23時過ぎなの営業か、片付けていたのか分からないが、そのイロトリドリな感じに目を引かれる。建物の色もいろいろだが、青果店ということもあるかもしれない。(住所:東京都杉並区高円寺南1丁目29−11、鈴木青果店は道路体面に移転情報あり)

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神田川の清水川橋の東側、西側をみる。それぞれ違っていて実に美しい風景だ。東側は、高い山手線の下をここだけ細く深くなる神田川。山手線のガードの下に光っているのが西武線ガード、その下に向こうの川がみえる。山手線の下には梁のようなものが。その下の神田川、深い闇みたいなイメージがここにある。

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西側は、東京富士大学のブリッチが川の上を行く。しかも電飾模様だ。その光り達が川に写りこんで明るい世界を作っている。(住所:東京都新宿区高田馬場3−5−3近辺)

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高架等などで車道から立体的に分離 された歩行者専用通路「ペデストリアンデッキ」。代官山のイメージはこのヒルサイドテラス第一期工事部分から生まれたような気がする。その上の共用通路、さらにその上の突き出た部屋と3つのレベルで、街を構成しはじめている。ガラス一枚で街に接するスタイルと比べると、その豊かさがよくわかる。(住所:東京都渋谷区猿楽町29−18近辺)

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登録有形文化財の「旅館西郊(1938年)」。素泊まりで6000円~8500円で泊まれるみたいだ。角のデザインが特徴的、文字は夜は見えずらいが「西郊ロッヂング」と書いてある。荻窪の駅から10分もしないところにある、荻窪恐るべし。写真に写っているところは2001年になると、新館が改築されて賃貸アパートにところ。それでもこの街角のデザインがいい。

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(住所:東京都杉並区荻窪3-38-9)

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伊東豊雄氏設計の座・高円寺(2008年)。入口の所から階段、庇を見上げる。全体に黒い建物で夜空に融合してる。境目がなくなる不思議な写真になった。(住所:東京都杉並区高円寺北2−1−2)

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神田須田町の中央線と山手線の分かれた近辺にある風景。歩道の大曲りがこんなに美しく、空間に緩やかな動きをあたえるのかと思わなかった。右先にみえる山手線ガードの流れもいい。(住所:東京都千代田区神田須田町2丁目2−5近辺)

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拡張されてきれいになったおとめ山公園だが、夜は入れない。フェンスの間から覗いた池に神島、東屋、これがとってもいい感じの世界感を作っていた。正直言って庭園というより公園で樹木も伸びきってデザイン要素がみえずらい昼間だったが、後ろのオレンジの光もあって、別世界をつくっていた。(住所:東京都新宿区下落合2丁目11−1近辺)

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2丁目に路地や民家が残っているエリアがある、とくに誰かが手をいれているわけでもない、リアル路地だ。給湯機、室外機、バルコニー、植栽と豊かな要素が路地を作る。向こうに新しいマンションがみえるのもこのエリアの特徴。(住所:東京都中央区佃2丁目13−4近辺)

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4層ループ構造で山手トンネルにつながり、まるで要塞のよう。その上の天空公園が有名な大橋ジャンクション。ところがどうしたことか、246号線の上に横断歩道橋が2つ掛かっていて、上からジャンクション部が近く見える、これがなかな素晴らしい。歩道橋だけに、車になった気分で向かって歩るけるのも楽しい。

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(住所:東京都目黒区大橋2丁目16−25近辺)

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桃園川暗渠を夜に歩いてみる。距離が長いし支流も結構あるので、全容がまだわからない。まずはところどころ面白いところを。曲がり角にあるブルートタンが美しい建物があった、その先の電柱も結構古く、しかも傾いている。なかなかいい構成だ。


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(住所:東京都杉並区阿佐谷北3丁目4−17近辺)

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青山墓地の南端にあり、交差点からよく目立つ「かおたんラーメン」。西麻布・六本木界隈の夜の〆ラーメンのスポットの老舗ラーメン店。こんなに煙突が必要なのかわからないが、青山墓地前のいいランドマークになっている。


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(住所:東京都港区南青山2丁目34−30)

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裏の顔にすべてあり、といった感じが凄い、荻窪北口駅前通商店街アーケードの裏側。ここを一番はじめに撮ったのは2年半前、夜の街いがいといけるぞ思い始めたころ。リベンジカットだが、随分と撮り方は変わったが、建物群はほとんどそのまま。表の顔をみると皆びっくりするくらい。しかも駅前の商店街一本入ったところ、そこも荻窪の凄いところかも。

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(住所:東京都杉並区上荻1丁目6−14近辺)

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目黒不動尊前を越えて東に行ったところで急に細い道になる羅漢川暗渠道。そこに建つ建物がなかなかカッコいい。増築につぐ増築と言った感じか。はね出しや柱で建てる方法も悪条件でしばしみられる。路地にたいしていろいろな表情をしている。


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(住所:東京都目黒区下目黒4丁目21−21近辺)

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場所は芝浦、高浜西運河にかかる道路の橋「芝浦橋」、さらにその上に東海道新幹線の車庫へ向かう大井回送線の「芝浦併用橋」。トラスの道路橋に新幹線ガードがのっている奇異な橋。鉄道と道路の併用ではなく、構造的な桁を併用しているという意味らしい。写真右が新幹線がとおり、左が休止中の貨物線、高さも道路橋との融合具合も違うが、それぞれ斜めの構造ラインがでて、力がみえてくるようだ。とても珍しい風景だったりする。


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(住所:東京都港区芝浦4丁目6-17近辺)

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裏門からは個室割烹 三長、表玄関からは料亭 三長。円山町の三長、最近は良く利用している人がいるようだ。異様な門の先に広がる玄関前庭。建物、塀、植栽で囲まれてひとつの世界を創っている。

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(住所:東京都渋谷区円山町6−1)

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山というか岬状な地形に位置する日枝神社。夜でも通勤路
みたいに不思議と通ってゆく人がいる。神門は閉まっているが、格子越しにみえる社殿が美しい。光が違う、神門はオレンジ色の光りで、格子のさきは白色だ、これだけで別世界を表現できている。


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(住所:東京都千代田区永田町2
丁目10−5)

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知人に教えてもらった、吉村順三さんの「笄町の家」。ええ、ここにあったのという感じ、以前通ったことがあるのに気がつかなかった。夜だったからか、あまりの自然なスケールだったからか。低めに抑えられた道路面の水平線と四角の立体の構成。中の空間を見たくなる。(住所:東京都港区西麻布4丁目22−14)

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知り合いのFBで見て、見たくなった浜崎橋ジャンクション、ちょうど浜松町に用事があり立ち寄って撮る。何枚か繋げてみる、どうだ。これまた、水辺を4本のラインが流れてゆく感じの不思議な世界になった。(住所:東京都港区海岸1丁目15−1近辺)

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池尻大橋駅近くの上目黒氷川神社。台地の上に建つ眺めのいい神社だが、鳥居と石碑がみごとな葉っぱの陰で模様になっている。明りと樹木の関係によるものだが、ここまで綺麗に影がでているのは珍しい。夜でしか気がつかない。(住所:東京都目黒区大橋2丁目16−21)

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「Y字路(三叉路)」は、二つに分かれる道がそれぞれの時間が流れているように見えるのが、魅力的なんだと思う。それだけじゃなくて、真ん中にある建物、建築が魅力的ならば、さらに異時間な雰囲気を作り出す。富ヶ谷で見つけたY字路建築(山川荘)、コーナーの壁上部もデザインされ、いい感じの壁の表情をしている。道路の白線、横断歩道線もなんだかとってもアートにみえる。(住所:東京都渋谷区富ヶ谷2丁目17−9)

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