夜散歩のススメ

【夜散歩のススメ5ヶ条 :上野タケシ】         01、心の余裕、頭の整理ために歩くべし。         02、なるべく距離を長く歩くべし。            03、昼間と違う世界を見るべし。              04、光を見て、影を見るべし。              05、少しわからない異空間を歩くべし。

2015年09月

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この写真を見て代官山のヒルサイドテラスからだと思う人は少ない。駐車場からその向こうの旧朝倉邸住宅を見ている所だ。以前はこんなんじゃなかった感じだが、借景の構図をうまく使っている。しかも風景を切り取る植栽が光っていてなんだか、少し異次元な感じだ。住宅はライトアップじゃなくておそらく漏れた光でボンヤリ、それがとても美しい。(住所:東京都渋谷区猿楽町29近辺)

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紅葉川暗渠道で見つけたビルの入り口。建物はどこにもありそうだが、入口だけが別のデザインになっていた。階段をあがり天井は低いままなのだが、トンネル状で天井タイルがなんともいい。壁のデザインも面白い。きっと奥にBarやカフェがあるのだろう。


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(住所:東京都新宿区荒木町16近辺)

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明治神宮外苑の聖徳記念絵画館を水盤で丸く取り込む。なんて言っているが、絵画館は頭しか取り込めてしかいない。それもなんか入ったように見えるから円形の効果は絶大だ。光る絵画館まるで舞台で舞っている鳥のようも見える。(住所:東京都港区北青山2丁目1−15近辺)

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山手線と東海道本線の分かれたところにある高台の権現山公園、そこにあるスケルトン飛行機遊具。夜の公園遊具はなんだか魅かれるが、これは錆びた色スチールの表情もいいし、骨組みの飛行きもなんだかディスティールぽくて面白い。後ろのマンションのカーテンがいろいろな色が光っていて、さらに盛り立てる。(住所:東京都品川区北品川3丁目9−5近辺)

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小日向の台地をあがる鼠坂。ゆるやかだが高低差約16mだからマンションで5階分以上あがる。休む平な面もない、だから階段を作ったのだろう。雨の夜はこの階段部分が濃い影となり、グラフィカルにとても美しい、まるで模様のようだ。雨は違った見せ方を気づかせてくれる。


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階段上部途中から眺める谷間の風景もとてもいい。幹線道路には中高層のビルが立ち並びその間の谷間を不思議に強調する。(住所:東京都文京区音羽1丁目10−10近辺)

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渋谷道玄坂は内側に入ると地形的にも段差があり、細道もある。その細道から道頓堀劇場、斜め前の交差点をみる。静かなビルの隙間が美しく光り、そこから盛り場の雑踏が美しくみえる 。(住所:東京都渋谷区道玄坂2丁目17−6近辺)

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駅前の商店街から線路脇に下りる階段、その先にある山王小路飲食店街。地形的にも成り立ちが気になるくらいに小さな谷間のいい飲食店街だ。降りる階段は3か所あり、そのうちゲートが2か所ある。その真ん中の階段のゲートと階段、降りた先の飲食店街の通り。このそれぞれの関係に豊かな要素がある世界。


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階段を降りた先の山王小路飲食店街の通りも凄い。なんたって通路真ん中に電柱がある、それに街灯も。さらに店の看板の常設と通路の置くタイプの仮設で、こんな世界になっている。


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(住所:東京都大田区山王2丁目2−15辺)

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夜散歩で戸越公園駅前南口商店会の盆踊りに出くわした。商店街で櫓を組んで細長い輪になって品川音頭を踊っていた。広場ではなく路地でやるのは初めてみた。細長い輪で踊る人達。輪は一つの世界を作る。その輪を外から眺めるおやじさんの背中がいい、これは外の世界。(住所:東京都品川区戸越6丁目8-21近辺)

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多分ほとんどの人が知らない、但し地元の人は皆知っている連絡通路。尾久駅近くに、長い尾久車両センターの下をくぐる連絡通路がある。駅反対側の入り口が妙にカッコいい。方杖はもともとか後から付けたのかわからないが、白い壁と白の方杖、木の洋小屋と方杖の構成なかなかいい。


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(住所:東京都北区上中里2丁目45−1近辺)

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建築や空間を説明するに「空間とは、あるモノによってないモノをつくる」と言う先生がいた。要するに空間って床、柱壁、天井というあるモノによって、その間にできるないモノだということです。
代々木駅から八幡通りを少しいったところにある、妙智會教団本部教会のアプローチ空間がまさにそうだ。教会手前の施設の間が隙間で通れる、この空間が美しい。


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ただ残念なのは、1枚目の方向から見た方はいいが、2枚目の逆側からの空間は三角屋根が邪魔をする。なかなか難しい。(住所:東京都渋谷区代々木3丁目3−3近辺)

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ちょっと見ないうちに変わる街、渋谷円山町。ホテルがなくなり駐車場になって、廃墟民家の側面があらわに。廃墟はあまりだったが、これはとても美しい、ガラスのあるなしすら模様に見えてくるくらい。さらにさすが円山町、上から黄色い明り、下からは赤い明りのサポートがあり、かつての花街の雰囲気に。(住所:東京都渋谷区円山町2−13)

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暫く銀座に行く機会があり、帰りにだんだん距離が伸びて原宿まで歩くようになる。その途中に好きな愛宕神社に立ち寄る。北参道とは東京の階段の松本さん命名。夜は真っ暗、いったい何していると声が聞こえそう。足元確かめながら歩く、先に見える池の光に目を奪わられる。暗いからこそ美しい。昔の人並みに光の大事さを知る。(住所:東京都港区愛宕1丁目5−2)

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いつから照明がついていたのか知らなかったが、原宿の宮廷ホームの夜が美しい。電車からも見えるが、ここからのほうがいい。高い扉の上に手を伸ばしてのギリギリカットだ。(住所:東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目58)

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東京の坂道で、必ずベスト幾つかにはいる日無坂と富士見坂のV字コンビ、濡れた路面でとても美しい。坂の向こうに見える都会の夜景もいい。夏の真ん中にある民家は、緑の蔦に囲まれて別世界になっていた。

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途中までスロープで、階段になる日無坂は面白い。路面がぬれていると夜は圧倒的に存在感を増す。昇りの世界、降りの世界、それぞれ周囲も含めて全然変わるのも面白い。(住所:東京都豊島区高田1丁目23-18近辺)

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雨が続く日々が・・・・。前の表参道は石畳、かなり濡れると街の光が反射、かつのびる。赤信号と青矢印が道路に流れて綺麗だ。そこに人の影、なんか不思議な図になる。(住所:東京都渋谷区神宮前6-35-3近辺)

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煙突が見える風景にほっとする、そんな感覚は昭和感性なのか。しかしよくみるとその横に携帯電波塔が3本入る、平成ミック風景だ。このこの通りは河骨川暗渠道。面白い要素が暗渠にはとても似合う。夏の雨は路地を濡らしとてもいい感じ。(住所:東京都渋谷区代々木4丁目49−14近辺)

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いつの間にか高層ビルも建つ新宿南口。どんどんキレイになってゆく。昔の新宿には駅周辺にもどこか猥雑さが残っていた。夏の雨のせいか、街の電飾看板が路上の水たまりに反射して、どこか昔の新宿が顔をだす。(住所:東京都新宿区西新宿1丁目1−6近辺)

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外堀越しの市ヶ谷駅、駅を利用していて見慣れている人はわからなくなっているかもしれない。夏のこの時期の水辺に写る姿は美しい。水の中にもう一つの世界があるようだ。(住所:東京都千代田区五番町 1近辺)


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こういった写し方もあった・・・・。主客逆転、真ん中の神楽殿は暗くてほとんど見えない。でも後ろの光が綺麗で、だんだんみえてくる感じだ。しかも左側は緑が光っていて、右側はそれにビルの明かりが入る。右と左のバックの世界の違いも面白いなり。


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参道は真西を少しづれるが道路とつながり、谷間が良く見える。谷間はかつての蟹川がつくった地形。今は高層のビルが定規になり谷の雰囲気がよくわかる(住所:東京都新宿区新宿6丁目21−1)

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夜散歩でよく通る「のんべい横丁」。もう撮りきったと思っていたが、カメラを上にあげて撮ってみたらこれがなんだかとてもいい。特に真ん中にある交差点、通路から撮ってみると美しい。メーター類がすく近く、その上になるのは防犯カメラだ。でもこ交差点の良さはここからの視点に入っている。なんだかテレビのセットのようにも見えてくる。


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線路側には、提灯が通路の出入り口ゲートになっている。これがなんだかとってもいい、特に渋谷駅からだと反対側の出口からの風景がいい。古い建物長屋とあいまって、不思議な風景をつくっている。

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もちろん、中通り通路の町並みもいい。

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反対側、渋谷川暗渠側からのトタン建物姿もいい。(住所:東京都渋谷区渋谷1丁目25−10近辺)

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