夜散歩のススメ

【夜散歩のススメ5ヶ条 :上野タケシ】         01、心の余裕、頭の整理ために歩くべし。         02、なるべく距離を長く歩くべし。            03、昼間と違う世界を見るべし。              04、光を見て、影を見るべし。              05、少しわからない異空間を歩くべし。

2014年05月


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蔵造りの町並み周辺に、古い映画館スカラ座の隣にある「太陽軒」。

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数少ない洋風モダン建築で国の登録有形文化財、コーナー入り口なコーナ柱と開口とデザインが面白い。光りがステンドから妖しく漏れる夜景はなかなかの雰囲気だ。
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太陽軒は大正11年からの洋食店で、建物は昭和4年築伝、数年前に綺麗に保存再生。(住所:埼玉県川越市元町1丁目1−23)

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川越蔵造り中心の一番街通りの先(北方向)、札の辻交差点をすぎると、保存地域ではないエリアとなる。そこはそれでいい感じに寂れて、かつて栄えた通りがそのま残っている。ここ芸者横丁(弁天横丁)もそう。

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かつてこの横丁には芸者の置屋があったようだ。それにしてもこの横丁の道の曲がりと町並みなんともいい感じだ。(住所:埼玉県川越市元町1丁目14−7 近辺)

2018年7月の写真
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川越には看板建築の宝庫でもある。川越蔵造りの中心、一番街通り脇道にカワイイ看板建築がある。行き止まりの脇道で正面から撮れないが無理矢理に納めてみた。左奥にはさらに2つの看板建築がある。右の建物は昔の写真だと違う建物で新しくデザインのものか、昔の形に戻したものか分からない。新旧の並びものそれなりにカワイイ感じである。(住所:埼玉県川越市幸町1−5)

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川越蔵造り町の番外編。鯉のぼりが通りに飾ってあった、川越の大正浪漫夢通り。夕暮れの雲を鯉が昇ってゆくようだ、美しい。この「大正浪漫夢通り」は公式HPにあるように、昭和平成と通の姿がフレーム、アーケード、それを撤去、今は大正時代を特徴に売り出している。変わりながら、がんばっている、商店街って本来そういものかもしれない。(住所:埼玉県川越市連雀町11−3近辺)

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普通は表側から、町並みから斜めに撮ることが多い「時の鐘」。観光写真ではすべてそうだ。しかし、潜った先の薬師神社から振り返った姿、こちらの景色に妙に惹かれた。孤高に建つ塔の後ろ姿、しっかりと4本柱で立つ姿がとてもいい。(住所:埼玉県川越市幸町15-7)

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川越の知り合いがどこどこの鰻屋が美味しいとか言っていたの思い出した。確かにこの辺、妙に鰻屋さんが多い。この林屋は建物もいいが、調べると店内に軌條(きでう:レール)が通っている。

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隣は和菓子亀屋さんからの分家した亀屋山崎茶店。ここの建物も凄い重い感じだ。それでも2階は蔵造りに珍しい、千本格子になっている。そしてなにより、この通り並びの町並みがいい。(うなぎ林屋 住所:埼玉県川越市仲町2−4)

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川越蔵造りのメイン通り「川越伝統的建造物群保存地区」。関東随一の保存地区観光地なので普通は昼間に行く所。

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ところが夜がとてもいい。川越蔵造りの中央通りは、19時過ぎの通りの店はほとんど閉まっていて、車や自転車がビュンビュン通っていて、人がほとんど歩いていない。そこがまたとってもいい。

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なんだかタイムスリップした感じだ。蔵造りの建物の凄いが統一された街灯、それに歩道と車道の段差のないのも新鮮だった。ぜひとも夜歩くことをススメする。(川越伝統的建造物群保存地区 住所:埼玉県川越市幸町の全部、元町1丁目、元町2丁目及び仲町の各一部)

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多摩川浅間神社の本殿の脇には建物屋上のテラスがある。道路面を一段目、その前にある建物屋上が二段目、さらに斜面に建つ建物屋上が三段目のテラス。ここからの夜風景は絶景なり。

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本殿の脇には建物屋上のテラス。高さは本殿が建つ所よりも少し高いところ。階段を上がってテラスに上がる。

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高さは本殿が建つ所よりも少し高いところ。ここからの夜風景は絶景なり、多摩川の先に武蔵小杉の高層群がみえる。(住所:東京都大田区田園調布1−55−12)

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東横線の多摩川駅近くにある多摩川浅間神社。地形的には国分寺崖線の岬の突端に位置する。その本殿の光り具合が実にいい。赤色だけじゃなくて、青色が妖しく光る本殿珍しい。(住所:東京都大田区田園調布1−55−12)

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東京で一番駅に近い銭湯といわれる「奥の湯」。小田急線南新宿駅の隣にある。その玄関を夜散歩途中に覗く。「ゆ」の暖簾の向こうに扇型に広がる傘入れ収納がある。銭湯の家具の細かさは、建築の面白さをも表しているようだ。銭湯廃業のニュースのなか、それだけでも銭湯を残したくなる。(住所:東京都渋谷区代々木1−51−1)

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国分寺崖線の尾山台あたりは幾つもの谷間がある。写真右の籠谷戸の窪地は、台地に三方囲まれた町という感じがいい。その坂ににあるコーナーの階段、急な坂だったころの名残か、面白い形で残っている。(住所:東京都世田谷区尾山台1丁目11−1近辺)

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丸子川という名であるが、もともとは六郷用水の下流部分。国分寺崖線の下を流れる緩やかな川だ。水面までは実際に距離があるが、夕暮れ時は水面に空が映りこむ。町並みとあいまって美しい時間帯でもある。(住所:東京都世田谷区玉堤2丁目13−8近辺)

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周囲で一番高い所にある田園調布の玉川浄水場。施設の一部にフタをして造られた芝生の「ぽかぽか広場」。高台の上さらに盛り上がった広場の上に、夜なんだけどとても空が綺麗だ。写真の妙もあるが、とても東京の田園調布の風景には見えないな。(住所:東京都世田谷区玉川田園調布1丁目19−11)

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埼玉県入間市にある、ジョンソン基地跡池公園。戦後にはアメリカ軍基地(ジョンソン基地)となり、1973年に返還。その後に造られた公園ながら、その池泉は水辺の汀はとても美しい。桜に夕焼けということもあるが、とても美しい風景だった。(住所:埼玉県入間市向陽台2丁目近辺)

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松本さんの本「東京の階段」にでてくる、石垣の間の抜け道階段。東京のイメージを変えるくらいの細い階段路地、歩いていて楽しい。石の擁壁、石の階段、それにブロック塀。絶妙なテクスチャーでまとめられた空間がいい。その階段が3つであるこの空間も面白い。

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(住所:東京都港区高輪1丁目26-22近辺)

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松本さんの本「東京の階段」にもでてくる、高輪のS字型抜け道階段。片側のマンションが新しくなり、その反対のフェンスも新しくなって、随分と変わってしまった。それでもこの上からの景観は素晴らしい。S字型階段のカーブに引き込まれるような先にみえる窪地。これほどの景色が見えるところは東京でも珍しい。

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(住所:東京都港区高輪4丁目4−13近辺)

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