夜散歩のススメ

【夜散歩のススメ5ヶ条 :上野タケシ】         01、心の余裕、頭の整理ために歩くべし。         02、なるべく距離を長く歩くべし。            03、昼間と違う世界を見るべし。              04、光を見て、影を見るべし。              05、少しわからない異空間を歩くべし。

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月島もんじゃストリート近辺の狭い路地。狭い路地の家の前、そこには沢山の植栽が置かれている。これが路地の風景を作っている。ここに少し古い建物が絡むととてもいい風景になる。写真は出窓格子の民家がのこる路地。路地に対するエレメントが豊富なところだ。(住所:東京都中央区月島3丁目17−6近辺)

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狭い路地の先にみえる建物の世界の違いもこの路地を豊かにする。

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この日は雨上がりで路地が濡れていてとても美しい。所狭しと置かれた植栽が路地を豊かにみせる。

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狭く電柱も作れるず、電線が路地上の真ん中を通るのも、近辺の路地の特徴だ。真中の排水溝も雨で濡れて光りが通る。

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この路地には上部に渡り廊下がある。ここを潜るのは空間体験が豊かになる。 (住所:東京都中央区月島3丁目エリア)

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最後に路地が面する、月島西仲通り商店街(月島もんじゃストリート)のアーケードの屋根裏。その外側の和風ぽい三角屋根があまりカッコイイとは思えずいたが、屋根裏の夜はとてもカッコイイ。白い天井が三角にあいていて、そこが光っている。それにこのアーケードとても長い、もんじゃ焼き屋が大半のところも立派だ。(住所:東京都中央区月島3丁目8−10近辺)



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佃島にある住吉神社。このの社殿越しにみる超高層は圧巻だ、迫ってくるようだ。まるで神社と超高層が戦っているかの風景だ。(住所:東京都中央区佃1丁目1−14)

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右の水窪川暗渠道と左の階段が正反対の曲がり。そこに取り残された、真ん中の住宅とそのアプローチ階段がとても象徴的になる。この暗渠道で一番好きな風景だったりする。(住所:東京都文京区大塚6丁目15−15近辺)

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さらに下った所も蛇行していて、いい風景が多い。なかでもこの曲がりとトタン駐車場建物の関係がいい。1階は道と関係で斜めで、2階とズレるこの立体的形態が美しい。(住所:東京都文京区大塚5丁目13−11近辺)

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調べると「宗匠」という舞踊用品専門店だが、脇は倉庫にしか見えない。しかし倉庫か収納部分とトタンの相性は最高だ。しかも増築部分で形態も道にあわせた少し斜め。

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何にもないトタンに空気抜きのような開口部が小さくあるのもまたいい。(住所:東京都足立区千住柳町31−12近辺)

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水窪川暗渠の斜面にある大塚坂下公園。どういう経緯でできた公園かわからないが、斜面の公園。夜は下の方から入れるが上の方は扉がしまっていて通り抜けできない。とどまる場所が少なくただ歩くだけの、ぐるぐる道。但し景色は綺麗、谷間が見える。向こうの高い建物が建っているのが春日通り。(住所:東京都文京区大塚6丁目14−1近辺)

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松本泰生さんの本「東京の階段」p55にもでてくる「大塚の扇型アプローチ」階段。東京にある特異な階段の中でも、形態的にはナンバーワンと言え階段だ。何度かここに来ているが上から見た方が形が判るが、夜は照明の関係で下からみたほうがカッコいい。この階段の囲んでいる感じやその上に建つ建物の姿が凄い。階段は右側を上がるが、左側にも上がれる。左側は小路で抜けられる。さすがに夜はここで止まって、先には行けない。それでも上から降りてくる人がいる、地元の人でしか通れない小路といった感じだ。

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(住所:東京都文京区大塚5丁目近辺)

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かつて水窪川があった暗渠道。道幅の狭さやスケール感がとてもいい。その暗渠道と様々な景観を。水窪川の暗渠とその脇にある富士山広場。そこに水の流れみたいな水路がある。夜なので水は流れていないが、形で水の流れがみえる。横の暗渠道の流れと比べると面白い。(住所:東京都豊島区東池袋5丁目30−5近辺)

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門前仲町の大通りで見つけた、カッコいい倉庫。なぜ2階分だけ跳ね出しているのか、庇は何のためか、色々わからないことばかりだが、妙にカッコイイ。

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昔、石山修武さんにこんな感じの作品があったような気がする。(住所:東京都江東区富岡2丁目13−5近辺)

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高層ビルばかりで、どうも街の良さがわからない豊洲島、豊洲は島とよぶことにする。海沿いの豊洲公園を歩いてみたが、こが一番よかった。ここからみる晴海島は絶景だ。先週の雨の寒い日、さすがに誰もいない、風景を独り占め。公園のL字の入隅から広がる世界、なかなかです。(住所:東京都江東区豊洲2丁目3−9近辺)

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ここ新大塚駅の近くの路地、後ろは春日通りが通り、前方は階段を降りて水窪川の暗渠があるところ。幾つかの路地が通っており、それがまた狭い、しかも石畳、そこに古い民家の格子、しかも光りの漏れ方がとても美しい。これほど揃うことも珍しい、まさかココでという感じだ。

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この狭い路地もとてもいい。まずは入り口の階段から。知らないとなかなか入れない。

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入ると路地は石畳でいい感じの狭い空間が続く。

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さらに行くとまた階段がある、この階段もいい。格子の建物はその先にある。(住所:東京都豊島区東池袋5丁目52−15近辺)

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豊洲などを島で呼ぶことにする。周辺から歩いて橋を渡って入ると「島」という感じが実にピッタリ。ここは水路のズレた5叉路から塩浜島とその向こうの豊洲島をみる。超高層が乱立するところが豊洲島。地下鉄で行くより周辺から歩いて渡ると街も違って見える。(住所:東京都江東区木場1丁目1−12近辺)

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東武練馬駅近くに通る旧川越街道のきたまち商店街。その通りに垂直に接する「北町楽天地」。この通りに広がる雰囲気は抜群にいい。

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昼間にも行ったことがあるが、夜はちょっと違う。きたまち商店街通りからみる。ここからだと暗くてあまりよくわからない。

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通路の中に入ると世界がわる、意識的だろうか2階の看板に光りはなく、すべて路地に置かれた看板が光っている。写真は入口近くにある、斜めのデザイン壁が特徴的なお店。


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目線がさがり上部は暗くてみえない、そこがとってもいい幽玄を作り出す。電気代がもったいないゆえか、それでも下だけ照らす効果は抜群だ。(住所:東京都練馬区北町2丁目40-1近辺)

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都内の23区だとなかなか地形が遠景でみえるところが少なく、またその中で探す楽しみもある。ここからみえる谷間はなかなか遠方がみえる。しかもマンションの通路道路と既存の道が一直線に繋がっている、スカッとぬけた感じでみえる。

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階段、下に続く道もなかなか良い通りだ。風景とセットで通りmかなりおすすめな場所だ。(住所:東京都文京区千石3丁目10−13近辺)

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外観がカッコいい銭湯は多いが、この銭湯の立体、内部がどうなっているかみたくなる。大きな、春日通りに面する大黒湯の立体構成にひかれる。おそらく入口が四角、脱衣所が三角、浴室が八角形の吹き抜けがあるのだろう。今度は中に入ろう。(住所:東京都文京区大塚3-8-6)

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墨田区を東西に流れる人工の竪川、江戸城に向かって縦方向なので竪川。その上を走る首都高速道路「高速7号小松川線」。下から見ると異様に高い、柱が長いプロポーションに驚く。作った時は手前の建物のような低さを越えれば大丈夫と高くしたのか?向こうの方は対抗するように高い建物が増えている。形としては左側の梁だけ持ち出しになっているのは何故だろう。(住所:東京都墨田区両国2丁目1−11近辺)

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墨田区千歳にある江島杉山神社。以前事務所が墨田区緑にあったころに良く通った神社。

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狛犬のシルエット写真、雨と紅葉樹木のサポートで美しい写真になった。

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この神社、小さな普通の神社だが、池があり、太鼓橋がある。こういった空間のアプローチで気分が変わる効果がある。神社はこうした本殿に行くまでの体験がオモシロイ。

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さらに右の奥に、江の島の弁天岩窟を模して作った祠あり、見所がある神社だ。(住所:東京都墨田区千歳1丁目8−2)

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入口が変わって保存している両国駅西口よりも、そのまま使っている東口のデザイン。白い壁面に残るヴォールトライン、バラバラだがスチールサッシュの線が綺麗だ。内部の内装は変わってしまったが、あらためて見るといい感じだ。おそらくヴォールトラインの所の2スパンが昔の入口だったのだろう。

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それとその左右にはガード下店舗が入っている。お店の表面が少し下がった位置にあり、深みがある。

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派手な感じはないがこれがこれで実にいい感じだ。(住所:東京都墨田区横網1丁目3-5近辺)


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森下にある六間堀、五間堀という今は暗渠になった水路跡がある。地図でみても東西グリットからズレいて、オモシロイ形で今も残っている。その六間堀跡、六間だから10.8mの幅だった所が2列の住宅地、その間に細道がのこる。その通りが高いビルに囲まれて実に閉鎖的でいい、凄い景観を作り出す。雨があがった後だが、水たまりも光りが反射していい感じだ。

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この六間堀暗渠は細い、そして脇道が少なく長い。さらに隣接ビルが以外と高く、その迫った高さがこの細道を特徴づける。(住所:東京都江東区森下1丁目17−4近辺)

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雨があがった夜の清澄二丁目公園。多分どれが欠けてもこうはならない。落ち葉が雨にぬれて、そこに逆光の光り。木の門に光りが隠れる。公園の中に入ってみると良さがなくなる。絶妙な共演だった。(住所:東京都江東区清澄2丁目11−15近辺)

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高台にたつ湯島天神、天神男坂と天神女坂の間が崖状になっている。ここに面する板張りの民家がいい立ち姿をしている。特に夜の格子越しのひかりの漏れ方いい。(住所:東京都文京区湯島3丁目32−6近辺)


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